
房前駅に降りてみたら…
道の駅「源平の里むれ」を下った先にある、海沿いの小さな駅――琴電志度線・房前駅。
今はひっそり静まり返っていて、誰もいない無人駅…ですが。
実はこの駅、明治時代からレジャー開発駅として輝いていたのです!
「えっ、明治に遊園地!?」と驚くのも無理ありません。
琴電の大作戦「駅ごとに名物を作れ!」
明治44年。琴電の前身「東讃電気軌道」は、高松の今橋から志度までをつなぐ鉄道を計画しました。
しかし――問題は「お客さんが本当に乗ってくれるのか?」。
そこで出たのが斬新すぎるプラン。
各駅に人を呼べる目玉スポットを作ること!
- 片原町駅には陸上競技場
- 屋島駅にはケーブルカー
- そして房前駅には…なんと 海水浴場と遊園地!
夜にはイルミネーションまで輝いていたそうで、当時の人々からすれば「夢のレジャーランド」だったに違いありません。
今の房前駅を歩いてみる
そんな華やかな歴史を持つ駅も、令和のかもねが歩いてみると――



- 駅前の広場にポツンと公衆トイレ
- 知る人ぞ知る牡蠣焼き屋が健在
- 海水浴場は姿を消し、今は静かな漁港
当時のにぎわいは影も形もなく、潮風と波音だけが響いていました。
感傷に浸るかもね
かつて志度線の集客を担った一大レジャースポットも、今や人影のない無人駅。
「明治の人々がここで歓声を上げていたのか…」と思うと、ホームでひとり感傷に浸るかもねでした。
